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2006-04-06
[デジタルアセットインターネットデザイン]  東大が第1次大戦期のプロパガンダポスター660点をウェブ公開 ―― FileMaker Pro でデータベースを構築
東京大学大学院情報学環が第一次大戦期のプロパガンダポスター660点を、 インターネットで公開した。

» 第一次世界大戦期プロパガンダ・ポスター コレクション

ポスターは主として米国のもので、 約500点を占め、 カナダ、 インドを対象とするものを含めた英国が約100点、 フランスが約40点、 その他イタリア語、 ポーランド語のものなど。
版式は、 活版を含めた 「凸版」 が約40%、 石版を主体にした 「平版」 が約60%、 「凹版」 のグラビアが数点、 シルクスクリーンが 1点。 石版印刷の現場を知る世代がとうに世を去った中、 版式の調査は困難を極めたというが、 調査にあたった森啓女子美大大学院客員教授は、 結果的に次のような知見を得たと上記サイトで述べている。
  • 石版に直接、 線画を描き、 必要とする色彩のインキの石版を用意した石版画工の画家としての描写力、 再現する力の高さに驚嘆したこと。
  • 3色版・原色版の版を持つ凸版が、 1メートルを越える大きなものであったこと。
  • 米国の五大湖から東部の地域の印刷所が持っていた技術の高さ。 石版印刷という伝統的な方式のみでなく、 1910年前後に開発され 「HBプロセス」 と呼称された階調のあるカラー写真の分解と、 殖版の新しい技術を応用した印刷のシステムが少数見られたこと。
  • 後の 「プロセス」 用の基準の色とは微妙に異なるが、 3原色理論にもとづく各色のインキを用意し、 使用していたこと。
  • 大きいサイズの印刷用紙を確保していたこと。 当時の記録によれば、 米国のポスターの印刷枚数は、 1万枚を超え、 画家クリステイの描いた 「軍服を着た若い女性」 の 「海軍兵士の募集ポスター」 は、 10万枚を超える。
このデジタルアーカイブは データベースソフトの FileMaker Pro で構築された。 ファイルメーカー社のサイトに、 プロジェクトを主宰した吉見俊哉教授のインタビューがある。

» 知の文化遺産、いまこそ広く未来に伝えたい [東京大学 大学院情報学環]
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